製品案内(モアセラミ)
モアセラミはセメントを主体とする各種配合物に用いる無機系の改質剤です。
磁器類似の強固で緻密な硬化組織を形成し、セメントに硬化促進性と、優れた低温硬化性を付与し、接着性、及び耐火性を向上させます。また、セメントの白華現象を抑制します。
モアセラミは常温でセメントをセラミック化する改質剤で、科学的に安定し、強固に、且つ、緻密なセメント硬化物を形成します。
環境にやさしい効果
優れた防水性(水密性)
強固で緻密な硬化組織を形成する事により、防水性が向上します。
乾燥収縮(ヒビ割れ)低減
速乾性に優れておりますが、収縮の始まる頃より膨張する為、亀裂が入りにくくなります。打ちっぱなし笠木等に対して、早く綺麗に仕上がります。
耐磨耗性の向上
強度向上によりクレーン車等重機の走行で劣化の激しい床等に最適です。
耐薬品性の向上
化学関係会社等、薬品による劣化の激しいところの土間、壁に対して、非常に強いモルタルを形成します。
強度の向上
圧縮強度、曲げ強度、引張強度を向上させ、且つ、その強度をいつまでも持続させます。軽量モルタルですと、強度面において不満が残りますが、モアセラミを混入しますと、軽量のまま強度が大きく向上します。
耐熱性・耐火性
無機100%でセメントと反応する陶磁器類似の強固で緻密な硬化組織を形成する為、耐熱性、耐火性が向上します。
不凍性
セメントに硬化促進性と優れた低温硬化性を付与します。工期の短縮、低温時(-25℃)の施工が可能です。(冷蔵庫や寒冷地での施工)
耐候性・耐久性
近年重要な問題となっている環境汚染より引き起こる紫外線劣化や酸性雨によるダメージを抑えます。
安全性
劇毒物、重金属等有害物を含んでいませんので安全です。
※モアセラミは使用前に必ずよく攪拌し、均一にしてからご使用下さい。
※モアセラミの貯蔵、保管は金属容器には入れないでプラスチック製の容器をご利用下さい。
特例
白華防止に大変役に立ち、近年よく使用していただけるようになりました。
その例として補修剤25kg/袋に対し、温度差にもよりますが500cc~1000ccを混入することにより、白華が防げます。特に白華しやすい材料または場所においては、添加量を増やすことにより白華を防止できます。
透水試験
試験体 | モアセラミまたは水/セメント比 (vol/wt%) |
フロ-値 | 透水試験 (水圧1kg/c㎡*1hr) |
|
透水量 | 透水比 | |||
モアセラミ混入 | 60.8 | 182 | 4 | 0.44 |
比較用 (改質剤なし) |
57.5 | 182 | 9 | 1.00 |
摩耗性試験
試験体 | 摩耗性試験 (テ-バ-式、摩耗輪GC-J100、荷重 500g、5000回) |
|
摩耗量(g) | 摩耗深さ | |
モアセラミ混入 | 0.65 | 0.15 |
比較用 (改質剤なし) |
2.70 | 0.45 |
凝結時間
試験体 | モアセラミ又は水/セメント比 (vol/wt%) |
凝結時間 | |
始発 | 終結 | ||
モアセラミ混入 | 50 | 2時間50分 | 3時間45分 |
60 | 2時間30分 | 3時間30分 | |
70 | 2時間15分 | 3時間05分 | |
比較用 (改質剤なし) |
50 | 5時間00分 | 6時間50分 |
60 | 5時間15分 | 7時間20分 | |
70 | 5時間25分 | 7時間25分 |
圧縮強度
試験体 | モアセラミ又は水/セメント比 (vol/wt%) |
フロ-値 | 圧縮強度(kg/c㎡) | ||
3日目 | 7日目 | 28日目 | |||
モアセラミ混入 | 60.8 | 182 | 285 | 387 | 468 |
比較用 (改質剤なし) |
57.5 | 182 | 176 | 295 | 391 |
接着強度
試験体 | 接着強度(kg/c㎡) | |
7日目 | 28日目 | |
モアセラミ混入 | 13.2 | 27.8 |
比較用 (改質剤なし) |
3.4 | 12.6 |
供試体 配合
セメント | 普通ポルトランドセメント |
セメント/砂 比 | セメント:砂 1:3 |
モアセラミ又は水/セメント 比 | 50~70 vol/wt% |